越冬

2月1日の朝に自宅で飼っているハムスターの春太郎が亡くなりました。昨年の4/1からお家に来たので丁度10ヶ月、短すぎる。

自分の中の整理として、ここにいろんなことを書き留めておこうと思います。
 
3、4日前から春太郎の動きが鈍く、よろよろとした動きでご飯も食べなかったのでおかしいと思い動物病院に連れて行きました。
元々ハムスターは心疾患持ちが多い種類なのですが、冬になり寒くなると心機能の低下が起こりやすく、血液を身体中に送り出すための心臓のポンプが働かなくなってしまうというものでした。
当然、身体中に血液が廻らなくなるので腎臓などにも大きな影響があり、貧血になったり体の中の水分を外に出せなくなって体が浮腫んだりします。
冬に向けて食べ過ぎて太っているのだと思っていたのですが、それは単なる体液貯留によるむくみだったのです。
病院で利尿剤と心臓を楽にする薬を処方してもらいましたがすでに春太郎は自分でご飯を食べることができず、スポイトで無理矢理あげるようになっていました。
つらそうに体を壁に寄りかからせながら呼吸をしている春太郎を見て、楽にしてあげたいと思う一心でお薬とご飯を無理矢理胃の中に注入しますが、注入し終わった後はとてもぐったりしていました。
瞳にいつもの輝きは無く、なんとなく亡くなる間際の人間と同じような目をしていました。
人間の看護師をやっていて、人間なら大体最期の時があとどれくらいになるかなどは全身状態やモニターなどを見てわかるのですが、ハムスターはそれがわかりません。部屋を暖めて薬とご飯をあげることしか出来ず、ずっと部屋で春太郎を見ていました。
死期が近い人間には、家族に延命治療をするかどうかお話をして確認を取ることがあります。家族として少しでも長く生きてほしいと思う一方で、延命処置をすることによる苦痛を与えてしまうというジレンマもあります。春太郎にもまた、ご飯と薬を無理矢理あげることで辛い思いをさせているのではないかという気持ちもありました。
また翌日からは仕事で春太郎を一人せざるおえない状態だったので、それも心配しながら一晩一緒に過ごしました。
仕事前だったので少しだけ眠って、朝起きた時にケージを覗くと声に反応して小屋から出て来ました。少し元気があると思い、ご飯とお薬を準備してから再度お部屋を覗きました。
そうすると、春太郎は動かなくなっていました。つらいおもいをさせて申し訳ない気持ちと楽にしてあげられてよかったという安堵の気持ちとさみしい気持ちと混ぜこぜになりながら春太郎にお礼を言いタオルに包んで安置しました。
 
これは単なる思い込みですが、自分や家族が春太郎を一人にしてしまうことを心配していたので、悟ってくれたのかなあなんて。それと、自分が仕事に行ってる間に病院に連れて行ってくれたり、看病してくれた両親にも感謝。
 
一人暮らしを始めて、少しだけ寂しくなってきた頃に、安直な気持ちで飼い始めてしまったことをかなり後悔している現在です。
自分の力で生きられない生き物を生かすのはとても大変なことだと改めて思いました。春の子だから冬は越せなかったね。
 
しばらくは家がさみしく感じる日が続くと思うので、メンヘラが加速しないようにお出かけや楽しいことをしていきたいなと思いました。
 
春太郎暖かいところで大好きな果物を食べながらゆっくり休んでね
f:id:otabeee:20160202010208j:imagef:id:otabeee:20160202010220j:image